キリスト教・聖書 よくある質問コーナー!
Q 「子なる神」って何?
「父なる神」は、イエス・キリストについて「わたしの愛する子」と呼ばれました。それによってイエス・キリストは「子なる神」と言われます。それなら、母なる神がいるのか?と考えてしまいますが、聖書には「母なる神」ということばはありません。父親がいて、母親がいて、子がいるという家族関係が神の世界にもあるというのなら理解しやすいのですが、残念ながら、そのようには聖書は記していません。少し難しい概念ですが、聖書全体を通して、神は「三位一体」(さんみいったい)であるとされていて、父なる神と子なるイエス・キリストと、聖霊の神の3つの存在であり、神としての一致があって一体なのだとしています。
聖書の神は全知全能であり、唯一無二の存在ですから、神よりも劣る人間の知恵や知性(「神の愚かさは人よりも賢く」と聖書にあります)で完全に理解することは不可能です。ただ、ひとりの存在から子なる神がつくり出されたのではなく、はじめから父・子・聖霊の三位格として豊かな関係・交わりがあったと理解することができるでしょう。