キリスト教・聖書 よくある質問コーナー!
Q お金儲けは罪?
働くように教えている聖書は、お金を儲けることについて必ずしも否定的ではありません。イエスのたとえ話でも、預かった5タラント(現在の3億円相当)を資本に商売し、倍に増やした雇人を主人はほめ、土に埋めてじっと持っていただけの雇人を叱っています(マタイ25:15~30)。
一方、別のたとえ話では、何年分もの儲けを一度に得た人が自分に、「これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ休め。食べて、飲んで、楽しめ」と語ったとき、神が「愚か者、おまえのたましいは。今夜おまえから取り去られる。おまえが用意したものは、いったいだれものになるか」と語られています(ルカ12:16~21)。
自分で築いた財産は自分のものだとして、自分だけのために使うことを神は喜ばれません。儲けたお金は神から預けられた資産(与えられた能力、時間、才能)を用いて増えたのだから、財産の真の所有者は神であり、人はそれを使用することを許されているにすぎないというのが聖書の考えです。それを知ることからくる謙虚さが、神と人の前に求められています。