ハワイからの手紙 やさしい風に吹かれて-42 心と体のデトックス
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ドクダミ茶はどんな味なの? わが家のものは少し濃い目に煮出していたので、その味には強い癖があり、決してのどごしが良いと言えるようなものではありませんでした。ところが、ドクダミ茶を飲むと体の表面に吹き出物が出始めました。さらにしばらく飲み続けると、それが好転して肌がきれいになったのです。それが今日で言う【デトックス効果】であったと、成人になってから私は知るようになりました。
それともう一つ昔から自然と実践してきたことがあります。それは、それは、食事をとらない日をつくるということ、いわゆる一日断食を行っていました。私は母に「寛ちゃん、時々胃腸をお休みする日をもった方が体には良いのよ」と言われていたので、年に数回、一日白湯だけを飲む日をつくっていました。そんなことを思い起こしてみると、無意識に体に良いことをしていたのかもしれません。
最近【デトックス】という言葉をよく耳にします。日本だけでなくハワイでもジュース・クレンズと呼ばれるものが流行っています。それは、新鮮な野菜や果物を使った一〇〇%ジュースを数日間飲み続けるプログラム。固形物をできるだけ食べないで、消化器官を休ませ、浄化させるというものです。私はデトックス・ウォーターやハーブのサプリによる腸内デトックスを十日間試しました。それは内蔵に付着した脂肪と毒素を排出するのが目的。本当に不思議ですよ、まるで体中に張り巡らされている配水管がきれいに掃除されたような洗浄感覚を得ます。体の内側からきれいになる喜びを経験しました。
私たちは日常生活の中で知らないうちに物をたくさん溜め込んでいます。『人生がときめく片付けの魔法』の著者・近藤麻理恵さんは「一度全部、物を取り出して【ときめくもの】だけを選んで後は捨てる。…物を片付ける定位置を決める。…ただこの二つのポイントで部屋が片付く」とアドバイスしています。これは本当に的を得た生活の知恵だと思いました。私たちの体も、私たちの家の中も、一度不必要なものを出して、本当に必要なものを取り入れることが大切なのだと教えられています。
「人から出るもの、これが、人を汚すのです。内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり、これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです。」(新約聖書・マルコ七章二〇〜二一節)
聖書は、私たちの心の内側にはたくさんの有害なもの・不必要なものがあると語ります。それらはたくさんの罪と汚れです。それら蓄積されてきたものを神さまに洗い流してもらうこと。心の浄化も大切なのだと教えています。体も心もデトックスされる必要があるのです。あなたもそれを実践して、ときめきと輝きをもつ日々を歩んでいきませんか。