《聖書バトルvol.6》大魚にのまれ連れ戻される

ピーテル・ラストマン作「ヨナと大魚」

堕落したニネベの町を滅ぼそうとした神は、警告を与えるために、預言者ヨナを送った。

 聖書に出てくる預言者とは、神からのことばを預かり、それを人々に伝える者、という意味で、未来を予知する予言者とは異なります。いわば、神からのメッセンジャーなのです。
 ところが、神から預かったことばを届けることを拒んだ預言者がいました。ニネベというイスラエルの敵国アッシリアの首都に対し、神のさばきが下ると預言せよ、と命じられたヨナという預言者です。
 ヨナは「主の御顔を避けて、人々と一緒にタルシシュへ逃れようと」(ヨナ1・3)しました。神に対してストライキを起こし、反旗を翻して逃げ出そうと、タルシシュに向かう船に乗り込んだのです。
 しかし、神は彼をそのまま逃がしたりはしませんでした。あたかも、親に逆らって暴れる子どもを反省室に閉じ込めるように、嵐を起こしてヨナを海に放り込み、大魚に彼を丸のみさせたのです。
 ヨナは大魚の腹の中で、3日3晩反省しました。神は魚に命じてヨナを陸地に吐き出させ、ヨナに対してもう1度、ニネベに行って預言するように言いました。ヨナも今度はすなおにニネベに向かい、言われたとおりに、「あと40日でさばきが下る」と預言して回りました。
 ところが、それを聞いたニネベの人たちが真剣に悔い改めたため、神は災いを下すことをやめました。すると、ヨナはあの反省もどこへやら、すっかりへそを曲げ、「こうなることはわかっていたから、嫌だと言ったのです」と文句を言い始めました。
 神はヨナのそばに1本の木を生やし、ヨナがそれを喜ぶと、1夜で枯れさせてしまいました。そして、ヨナがそのことについて不平を言うと、「あなたは自分が育てたわけでもない木を惜しんでいる。わたしが(自分が創造した)ニネベの人々を惜しむのは当然ではないか」と諭しました。
 ヨナはぐうの音も出ません。今回も神の圧勝に終わりました。            《ヨナ1~4章》

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