礼拝ってどんなこと?

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聖書には、神を信じる人々が神を「礼拝」する場面が出てきます。これは、聖なる存在に敬意を表して拝む行為。通常は、毎週日曜日に教会堂で行われているものを意味しますが、聖書の神の前で行われる結婚式や葬式も、広い意味で礼拝といえます。
礼拝では、祈り、聖書の朗読、説教などがあり、それらの間に何曲かの賛美歌を歌います。献金をする時間もありますが、強制ではなく、献金するもしないも自由意思に任されています。そのすべては、人が神に向き合うことを基本的な構図としています。そのため、初めて教会を訪ねると、牧師や神父の説教は講演会のように見えるかもしれませんが、聖書に表された神の意志を説き明かすのが役目なのです。
キリストの体を象徴するパンと、その血を象徴するぶどう液を口にする聖餐という儀式も礼拝で行われます。これは、イエス・キリストが、行うように定めたと聖書に記録されています。聖餐は、礼拝ごとに行う教会のほか、月1回など、間隔を空けて行う教会などがあります。
一口にキリスト教の礼拝といっても、さまざまなタイプがあります。一般的なプロテスタント教会の礼拝は、会堂の中は飾りが少なく、牧師はスーツを着ているスタイルが多いものです。一方、カトリックの神父は祭服を着て、会堂内にはステンドグラスや聖像が置いてあったりします。
少し変わったところでは、牧師や神父は置かず、信徒だけで礼拝を行う教派(クエーカー)もあります。また正教会のように、3時間以上、立ち続ける礼拝もあります(※)。
プログラムも違いがあり、賛美歌も共通した曲が一部にあるものの、教派によって独自のものを用意しています。基本的には厳かに進行されていますが、中にはライブハウスのような雰囲気の礼拝や、アフリカ系の人々が集う教会では、ゴスペルコンサートのように踊りながら行う礼拝もあります。
※お年寄りや病気の方用の椅子席もあります。

 

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