口下手のリーダー・モーセ

パオロ・ヴェロネーゼ 「 川から救われるモーセ」

モーセは、エジプトの奴隷にされていたイスラエル民族をエジプトから連れ出した指導者として知られる人物です。
モーセが生まれた頃、エジプトの王は、多産なイスラエル人がどんどん増えていくことに脅威を感じていました。そこで王は、生まれたばかりのイスラエルの男の子はすべてナイル川に投げ込んで殺せと命じたのです。
しかしモーセの母は子どもを殺すことができず、ナイルの岸辺の葦の茂みに赤ん坊を隠しておきました。すると、水浴びに来たエジプトの王女がそれを見つけ、自分の息子として育てることにしました。
40歳のとき、イスラエル人がエジプト人に打たれているのを見たモーセはそのエジプト人を殺し、それが発覚することを恐れてミデヤンに逃げ、そこで40年を過ごすことになります。
80歳になった頃、モーセはホレブ山で燃える柴の中から神の声を聞きます。神はモーセに、エジプトで苦しむイスラエル人たちを救い出せと命じました。モーセはその命令に尻込みし、神が「わたしがあなたとともにいる。わたしがあなたを遣わすのだ」と言っても、「私は口下手なのです」と辞退しようとします。そんなモーセに神は、話し上手な兄アロンを一緒に連れて行くように指示しました。
こうしてモーセはアロンとともにエジプトの王のところに行き、イスラエル人を去らせてくれるよう願いますが、王は怒ってその願いをはねつけただけでした。
そこで神は、ナイル川の水を血に変えたり、疫病をはやらせたり、雹を降らせたりと、9つの災いを起こしました。それでも王は言うことをききません。ついに訪れた10番目の災いは、エジプト中の初子が死ぬというものでした。王も自分の子どもを失ってやっと「イスラエル人は出て行け」と悲鳴を上げました。
しかし民が本当に出て行くと王は惜しくなり、その跡を追い始めました。紅海まで来たイスラエル人たちは、エジプトの軍隊が追って来るのを見ます。モーセが神に命じられたとおりに杖を振り上げると海は2つに分かれ、道ができ、イスラエル人はそこを歩いて通ります。モーセが杖を下ろすと海は元どおりになり、跡を追って来たエジプト軍はおぼれてしまいました。
しかし、それほどの奇跡を目の当たりにしながらイスラエルの民は神への感謝を忘れ、不誠実で反抗的であったために、神が導くと約束した地に入るまで、荒野を40年もさまようことになりました。
モーセは120歳のとき、ピスガ山からその約束の地を見渡し、イスラエルの民に神に従うように言い含め、彼らを祝福し、この世を去りました。

聖書ガイドMOOK リアル聖書入門 第二部 52-53頁より

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