コラム一覧
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聖書の世界に生きた人々24 十人の病人−古き「群像」を後にして− ルカの福音書17章11〜19節
詳細を見る聖書には、一見誰が読んでも何と分かりやすい教えなのだろう、と思える話が出てきます。この物語もその一つです。そのメッセージは神が与えられた恵みに感謝しなくてはならないという、非…
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聖書の世界に生きた人々23 イエスの衣に触れた女−信ずるとはこういうこと− マルコの福音書5章25〜34節
詳細を見る私たちはよく「その身になってみなければ分からない」と言いますが、確かにそうです。聖書の人物を考える場合も同じで、私は色々調べながら時間をかけて思い巡らします。その身になるため…
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聖書の世界に生きた人々22 イエスの兄弟ヤコブ−近い関係を巡って思うこと− マタイの福音書13章53〜58節
詳細を見るいささか主観的な印象かもしれませんが、イエスの兄弟ヤコブという人は知られてはいるものの、思い出してもらえない人物の一人ではないかと思います。そもそもイエスの兄弟などと言われる…
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聖書の世界に生きた人々21 マタイ−行動から見える心の世界− ルカの福音書5章27〜32節
詳細を見るイエスの弟子のマタイという人物の名前は知っているものの、彼の人間像についてはイメージしにくいという人は意外に多いのではないでしょうか。私なども子どものころから聖書を読んではい…
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聖書の世界に生きた人々20 ベツレヘムの羊飼いたち−喜びの知らせを聞くために− ルカの福音書2章8〜20節
詳細を見るキリスト誕生の物語を、これほど自然にまた新鮮な気持ちで読める時節はほかにはありません。聖書を読んだことのない人であっても、どこかで受胎告知や降誕場面の絵画などを見た人は意外に…
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聖書の世界に生きた人々19 ステパノ−伏線に目を向ける− 使徒の働き6−8章
詳細を見る新約聖書の「使徒の働き」(新共同訳:使徒言行録)の中に、ステパノ(ステファノ)という人物が登場してきます。日本語でこの名前はあまりなじみがありませんが、英語ではスティーブン。…
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聖書の世界に生きた人々18 罪深い女−悔いた心こそが、美しい心− ルカの福音書7章36−50節
詳細を見る特別めずらしいことばではないのですが、ある時、「美しい心」というタイトルのエッセイを読んでいて、改めて「美しい心」とは、どんな心なのだろうかと思い巡らしていたことがあります。…
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聖書の世界に生きた人々17 ニコデモ- 「隠れた弟子」を経て- ヨハネの福音書3 章33-43 節
詳細を見る人が神を求めたり真理を求めたりするのは、純粋に個人的なことではあるのですが、それを公にするとなると、簡単にいかない場合もあります。その人の社会的立場から考えて、ま…
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聖書の世界に生きた人々16 十字架上の犯罪人−私を思い出して下さい− ルカの福音書23章33−43節
詳細を見るもう三十年以上も前の話ですが、ある人のキリスト教信仰への動機を聞いて、はっとさせられる経験をしたことがあります。彼は旧約聖書を読んでいて、イスラエル人と周辺諸国・民族との間に…
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聖書の世界に生きた人々15 イスカリオテのユダ−愛を信じなければ、「魂の閉鎖」が マタイの福音書27章1−7節・他
詳細を見るイスカリオテのユダ。その名を聞くだけで、その物語は何とも重い沈黙の中に闇のにおいを立ちのぼらせる雰囲気を持っています。彼は「裏切り者」の代名詞を着せられ歴史に名を留めているあ…